2010: 2010年10月アーカイブ

10月も最後の週に入りました。

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先週から、歯科医師臨床研修のテーマは「タイポドント実習」になっています。
これは、矯正治療のためのトレーニングで、パラフィンワックスの歯茎に金属製の熱を伝えやすい歯の模型を植えて、治療が必要な歯並びを再現して治して行くものです。

既成のトレーニング用のワックスも売られているのですが、林歯科では研修医自身に歯を並べてもらってスタートしています。

今回二人が取り組むのは左の模型の症例です。
既に林歯科医院で治療済みの方の模型を元に、治療経過も参照しながらトレーニングを行います。

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同じ人の模型をみながら並べてもらったはずなのですが、微妙に違うような気もします。
この状態から二人の矯正治療シミュレーションのスタートです。
林歯科医院は、歯科医師臨床研修の「協力施設」の認定を受け、北海道大学病院と北海道医療大学病院およびクリニックの臨床研修を受け入れています。この施設の基準として、「臨床研修指導医」が1名と、複数の歯科医師が常勤勤務している事が上げられます。

2006年の臨床研修開始に先立ち、前年に私がまず研修指導医になるための講習を受けましたが、今回、新たに院長も指導医の資格取得をすることにしました。
私が受講したのは北大歯学部での講習でしたが、今回は北海道医療大の講習で、札幌市茨戸にあるガトーキングダムでの2日間連続・宿泊研修外出不可という充実した内容(リンク先はPDF)のようです。

早朝のスタートのため、金曜日の診療を若干早めにあがり、車で札幌へ向かいました。
二日間の講習会、がんばってください。
院長は、いつも忙しい毎日で、長い時間集中して勉強する時間を取る事は難しい事です。
そこで、5分でも時間があったらすぐ読めるように、いつもカルテを書くスペースの周りに専門書を数十冊キープしています。

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お掃除を頼んでいる方には申し訳ないのですが、小さなワゴンの上もテーブルの下も本で一杯です。すると、いつの間にか、勤務医の皆も、少しでも時間があれば、今現在取り組んでいるテーマの本を読むようになっています。

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写真は、ほんの少しの待ち時間に立ったまま本を読んでいる水柿先生です。


今、大学院に通って経営に関する事を学んでいますが、「企業文化」「社風」というのはこういう事なのかもしれないと思うようになりました。つまり、何がそこで「当たり前」か、ということではないでしょうか。

林歯科の「当たり前」を一つ一つ石を積むようにして作っていかないと、と改めて思いました。
先週末、10月16日の土曜日で、
研修医二名のワイヤーベンディングの実習が終わり、提出が行われました。
下の写真が提出物です。

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二人とも基本のワイヤーベンディングを終了したという事で、今週はタイポドント実習の準備に入っています。下の写真がその準備中の様子です。
治療前の歯並びを、ワックスで作った土台の上に再現しているところです。

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タイポドントというのは、パラフィンワックスに歯の形をした模型を埋めて、ワイヤー矯正で歯を動かして行く実習です。ワイヤーをセットして、お湯につけて、ワックスを軟化すると、歯が動き始めます。

ワイヤーを曲げてセットしたときの意図通りに動けばいいのですが、そこは、そううまくは行きません。試行錯誤を繰り返して歯を移動して行きます。

先週、パシフィコ横浜の大規模な歯科材料の展示会で一目で気に入って買って来たものがあります。その場でカードで購入し、今朝届いた、これです。

院長と米田先生がうれしそうに見ていますね。

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では、アップでどうぞ。

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ドイツの3B社製の模型[頭蓋骨22分解キット・マルチカラー仕様]で、頭蓋のホネが一つ一つ色分けされて分解パズルのように見る事ができるものです。分解、組み立てを行う事で、ホネの形と組み合わせが自然に覚えられるようにという工夫のようです。


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2010年後半の研修では、
この模型と、
左のセファロ分析の解釈の本を
合わせて勉強してもらう事にしました。






早速、実習スタートです。

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今見ているレントゲン写真で、自分が見ているものは何か、
しっかり解釈できるようになってもらう事を期待しています。

10月スタートの北大からの研修医のTさんの今月の課題は

  • 虫歯治療のために歯を削る基本技術
  • 矯正治療のためのワイヤーベンディング
  • 矯正治療のシミュレーション実習:タイポドント
です。

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平行して、矯正の症例分析の勉強会への参加も行います。
前半北大病院歯科での研修を行っているので、既に臨床にも出てもらっています。

一日のうちで、臨床見学と実践、模型実習、ワイヤーベンディングをまんべんなく行い
今週末でワイヤーベンディングを終えてタイポドント実習に入る予定です。

写真は、虫歯治療の基本トレーニングをしているところです。
まず、模型を手で持って、歯を削るトレーニングを行っています。


削った歯の模型は、自分でオーケーと思ったとき、またはオーケーでないと思っても一日に一度は、院長のチェックを受けます。

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今日、下の写真の模型で、院長チェックのオーケーが出たので、

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これから実習用の頭部モデルに模型をつけて行うファントム実習に移ります。
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毎日、診療室に比べるとやや薄暗いバックヤードの一室で、一心不乱にワイヤーベンディングと取り組んでいるのは、10月から北大から研修にやって来たT先生です。

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T先生の10月の目標は、
ワイヤーベンディングと模型で歯を削るトレーニング、
その後矯正のトレーニング「タイポドント実習」を開始します。

ワイヤーの提出期限は10/16。院長の誕生日です。
バースデープレゼントのつもりでがんばってください!


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一方では、後半スタートという事で
普通の虫歯治療の臨床も行っています。


実習・臨床・座学

をバランスよく勧めて行くのが、
林歯科の臨床研修の特徴です。

歯科医師としてのベースを広げるように、しっかり時間をかけて様々なケースに出会えるような研修にしたいと思います。
木曜日。10月8日。

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10月からやってきた研修医のT先生に、新林歯科医院の建築現場を見てもらおうと出かけました。もう一人の研修医のE先生も一緒です。

抜けるような青空。
秋晴れです。






まず、建築現場に入れてもらい、建築会社の方からヘルメットをお借りしてから建物の中に入ります。写真は3人が、建築現場を見ているところです。

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久しぶりに現場に来ると、ずいぶん進んでいるのがわかりました。

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上の写真、左が小児歯科ブースの子供専用待合室、右が2階通路部分です。
ここまで来ると、だいぶイメージが分かりやすくなってきました。

見学の後、4人で昼食をとり、二人の今後の目標等を聞いてきました。


今年度の歯科医師臨床研修の後半が始まりました。

後半からスタートした北大からの研修医は、今月は、まず、歯を削るトレーニングと矯正治療のためのワイヤーまげのトレーニングからスタートする事にしました。

10月後半から、北大からのT先生、医療大からのE先生の二人同時に矯正治療のシミュレーションである「タイポドント実習」を行うためです。

今日は、ワイヤーの曲げ方のお手本を用意し、

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院長が目の前でやってみせて、プライヤーという小さなペンチのようなものの使い方を教えました。

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だいたい2週間、10/16の土曜日が提出予定でスタートです。
がんばりましょう。
10月に入って、新しい臨床研修医が北大病院からやってきました。
こんどはTさんという女性です。

今日と来週の月曜日は、まず見学を行います。

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写真は、キャディアックスによる顎運動の計測を見学しているところです。

林歯科医院の臨床研修は平日の8時間が拘束時間ですが、希望があればその時間外の見学や模型実習は自由としています。土・日は休みですが、矯正治療について学びたい人はどちらかで見学をする事を勧めています。が、義務ではありません。

ただ、大学受験だって、授業の勉強だけで希望の大学に受かる人はほとんどいません。
同じように平日8時間×5日の人と、プライベートな時間を減らしても半年間どん欲に学びたいという人とでは、成長量が違ってくるはずです。

そして、私たちも人間ですから、学びたい気持ちが強い人に対しては、より多く教えたい気持ちがわきます。このごろ教育というのは、非常にインタラクティブなものだと思うようになりました。熱意の無い生徒は教師の意欲をそぐ存在であり、熱意のある生徒は教師をインスパイアしますね。



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