歯科医師臨床研修: 2006年8月アーカイブ

タイポドントって何?

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【順に、右側面・正面・左側面】
これです。

パラフィンワックスを軟化して作った歯ぐきの中に、金属製の歯の根まで再現された模型を植えて、一旦歯並びの悪い状態を作ります。これに、矯正治療をワンステップずつ行なって行きます。

一つのステップで使うワイヤーを歯に留めたら、温水の中に入れてしばらくワックスを柔らかい状態に保ちます。すると、ワイヤーの力で模型の金属歯が少しずつ動きます。意図したところまで動いたら次のステップのワイヤーに変更。意図したように動かない場合は、動かしたい力の掛け方でワイヤーを再度曲げ直し。

下の写真は、研修医の先生が、実際に行なっているトレーニング用のタイポドントの写真です。
この模型では、上下左右一本ずつ4番を抜いたところへ、その手前の3番=犬歯を移動して来たところです。抜いてできたスペースは、犬歯の前に残ってます。
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【順に、上の歯並び、下の歯並び】

そして、今、こんなワイヤーを入れています。
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断面が四角いワイヤーを曲げてループを作り、それを歯並びに合わせたアーチに仕上げる、という大変難しいステップです。

林歯科の歯科医師臨床研修では、今年からタイポドントという実習を加えました。
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【矯正のトレーニングの指導中:院長と研修医の米田先生 ・ 実習に取組む米田先生】


こんな模型の歯並びをきれいに並べて行く実習です。
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まず、矯正の治療の様々なケースを見学し、不明の点を院長に聞き、自分で教科書等を使って調べる。
次に、このタイポドント実習と、実際の臨床見学・実習によって、矯正の実技を身につけ、さらに再び教科書に戻って行なっている事の意味を再確認する。

このようにして、知識と技術の双方を螺旋を描くように向上させながら、矯正の治療の考え方と治療技術の基本的なところを身につけてほしいと思っています。

半年の臨床研修で、矯正歯科で開業できるような実力を身につける事は、ほぼ不可能ですが、基本的な事を身につければ、そこから自分の力で発展させて行く事は十分可能でしょう。

今夜は、前半の研修医の先生の3回目の歯周外科の特訓です。

前回同様、ブタの下顎を使ってトレーニングを行ないます。今回は、8月から勤務を開始された先生と一緒に、2時間程のトレーニングになる予定です。

研修も、終了が近くなりました。6か月と聞いてスタートしたときはもっと長いように思ったのですが、あと1か月と1週間で終了です。林歯科にもすっかり慣れて、スタッフの一人という雰囲気になったので寂しい気持ちがします。

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