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2008年04月01日

保険点数改訂初日の現場は大混乱

毎日の診療に欠かす事ができない保険診療の知識。
それが、二年に一度は大きく変更されます。
理解し、覚え、使えるようになるまで大体いつも2ヶ月くらい。その間に、何度も質疑応答や、連絡が行き交い、講習会が行われます。

先月の終わりに二回講習を受け、様々な資料を受け取り、29日土曜日に聞いた用紙を取り寄せるべく、受付スタッフが月曜日に「道歯企画」に連絡してくれましたが、何回かけても話し中でした。最後にファックスで送りましたが、受注してもらえたかどうか、いつ届くのか、全く不明な状態で今朝を迎えました。

とりあえず、説明のときにもらったひな形をコピーして今日は使用していますが、現場は大混乱。
カルテを書く私たちも、カルテ入力、会計をしている受付も軽いパニックで、説明の紙を片手に相談しながら診療しています。午前中診療して分からなかったところを、昼食をとりながら再確認。

おそらく少し流れがよくなるのに2週間くらいはかかるでしょう。

なんといっても4/14までに届けですれば4/1に遡って適用すると言われた「施設基準」の条件の「所定の研修」とは何かという連絡が来ていないのですから、向こう側も大混乱と言っていい野かも知れませんね。

2008年03月29日

2008年保険点数改訂の講習会

先週土曜日の午後は保団連、今日は歯科医師会の講習会。
保険診療報酬の点数が改訂された説明を聞きにいってきました。

大きく変わったのは、各疾患ごとの指導料が概ね一括化された事。そのために高くなったものもあれば、低くなったものもありました。

2年前の06改訂で大幅に変更されたもので復活していたものがちらほら。
この復活させ方が、なんというか、全く無くしておいて、復活させたけど前よりは低い。でも0から復活するとすごく増えたように錯覚させられてしまうという情けなさ。

今回、大笑いしたのが、前歯の仮の冠。
型を取ってからの間の仮の冠の点数は今まで設定がなかったのが、なんと

300円も!


すごいですね!
しかも、そのぶん、できあがった冠の医療費が300円よりは少ないけれど限りなく近く下げてあると言うわざとらしさ。何か、お役所らしいギャグなのでしょうか。

そうそう。
私が歯科医師になって、もうすぐ25年、この間で初めて乳歯の抜歯の点数が10点=100円あがりました。
120点の10点増で、8%強のアップ。この25年間で、消費税が導入され、3%から5%に上がりましたが、その間一度も上がらずに来たのに、今回はなんと8%も。
全体では、1%にも満たない増加ですから、大増加というべきなんでしょうね。

2008年03月22日

「おしゃぶり訴訟」 和解に

「おしゃぶり訴訟」とは、
横浜の女児(2008年現在7歳)が3歳4ヶ月までドイツ製コンビ社販売のおしゃぶりを一日12〜15時間継続使用した結果、咬合・機能に不具合が生じたとして、女児と母親がコンビ社を相手どって行っていた訴訟です。

昨日判決が出て、mixiでは、親の使用のさせ方がおかしいと言う意見が大半であり、それには私も同意します。
しかし、使用状況がもっと短い人でも、期間が長くなれば歯並びに対する影響は出てきます。

判決についての記事を引用します。

読売新聞から
おしゃぶりの悪影響で提訴、母子とベビー用品メーカーが和解

 

歯のかみ合わせが悪くなったのは、おしゃぶりを長時間使用したためだとして、横浜市内の女児(7)と母親が、おしゃぶりを販売したベビー用品メーカー「コンビ」(東京都台東区)に治療費など約900万円の支払いを求めた訴訟は21日、東京地裁で和解が成立した。

 原告代理人によると、おしゃぶりが子どもの歯やあごに与える影響について、同社が専門家と連携して調査研究に努めることなどが和解条件に盛り込まれた。

 訴状などによると、女児は同社が販売したおしゃぶりを1日10時間以上、約3年8か月間使用。歯並びやかみ合わせが悪くなり、主治医から「おしゃぶりが原因」と指摘された。
(2008年3月21日22時12分 読売新聞)

スポニチアネックスから
「おしゃぶり」訴訟が和解

 おしゃぶりを長期間使い続け、かみ合わせが悪くなったなどとして、横浜市の7歳の女児と母親が製造物責任法などに基づき、販売元の大手ベビー用品会社コンビ(東京)に約900万円の損害賠償を求めた訴訟は21日、東京地裁(菅野雅之裁判長)で和解した。

 原告側代理人によると和解条項には「安全性の高い製品提供ができるよう、改良や適切な表示、情報提供の実現に向け真摯な努力の継続を確約する」ことなどが盛り込まれた。金銭の支払いも含まれたとみられる。

 訴状によると、おしゃぶりはドイツのメーカーが開発しコンビが輸入。女児は生後2カ月ごろから1歳まで1日約15時間使用。その後も3歳10カ月で歯科医に止められるまで就寝中に使い、かみ合わせの悪さやあごの変形、舌足らずの発音などの症状が残った。

 原告側は「訴訟も一つの契機となり、おしゃぶりの長期間使用が歯並びなどに悪影響を与えることが知られ、母子手帳にも記載された。コンビも注意喚起の表示をするようになり成果があった」としている。
[ 2008年03月21日 20:00 速報記事 ]


小児歯科学会での研究発表について
「おしゃぶりの歯並びへの影響」小児歯科学会誌から
に記載していますが、「2歳6か月の時点で、すでにおしゃぶりをやめている人は、余り歯ならびに影響が残っていないけれど、継続使用中の人は、全く使った事のない人に比べて『開咬』=『明らかに歯が咬まないかみ合わせ』に育っている。」という研究結果が出ています。

また、社団法人小児科医会のページにも、小児歯科学会のページにも、
「小児科と小児歯科の保健検討委員会」の見解として次のような記載があります

おしゃぶりについての考え方

平成17年1月12日
                        小児科と小児歯科の保健検討委員会

はじめに
 最近「おしゃぶりは舌や顎の発達を助けて鼻呼吸を促す」という宣伝文句やフォルダーを付けたファッション性が受けてか、乳幼児におしゃぶりを与えている親が多い。また乳児が泣いたときに泣き止ます手段としておしゃぶりを使用している母親をよく見かける。小児歯科医は指しゃぶりほどではないが、おしゃぶりを長期に使用すると乳歯の噛み合わせに悪影響を与えると考えている。子どもを育てる母親からみると便利な育児用品でもある。親子のふれあいが大切な乳幼児期に口を塞いでおいてよいのだろうかという疑問もある。


後略

全文はこちらのPDFで→
おしゃぶり、指しゃぶりの使用年齢と歯並びへの影響への調査データもあります。

小児歯科医療の現場でも、イオンのような大型スーパーでも、おしゃぶりを使用している3歳近い子供には出会います。私が気にしているからプライベートでも目につくのかもしれませんが。

患者さんのお母さんに「こういう影響があって、コンビが裁判をされているんですよ」と伝えると全くご存じない事も多いのです。

この裁判が契機となって、
・母子手帳におしゃぶりの歯並びに対する影響が明記された
・おしゃぶりの使用上の注意に、歯並びに対する影響が明記された

このことは評価していい事だと思います。

2008年03月13日

いつもあるとは限らない

今日は、たまたま、大人の歯の数がそろっていないお子さんが二人続けて来院されました。

一人は以前から通院中で前から分かっていた方。
もう一人は永久歯の生える位置がずれて乳歯が抜けずに来院され、
歯の数を確認するためにレントゲンをとったら永久歯が1本足りなかった方です。

いみじくもお母様が
「そういう人がいると聞いた事はあるけれど、うちの子がそうとは思っても見なかった」
とおっしゃいましたが、誰もが乳歯はちゃんと生え変わるものと考えています。

けれど、普通の方が思っているより、永久歯の数が少ない方、多い方はたくさんいらっしゃいます。
本人も気づかずに大人になって、すこし隙間のある歯並びになっていたり、乳歯がずーっと残っていたり、
そういう事もあるものなのです。


永久歯がないときどうするべきか?悩むところです。

 他の歯の生え変わりのとき一緒に抜けて、そのままスペースが閉じてしまい、
 ちょっとバランスがわるいけどそのまま。
 年齢が高くなってから抜けてしまい、隙間をブリッジやインプラントで補う。
 早くに乳歯を抜いて、矯正して閉じてしまう。
 とりあえず、何もせずに、持つところまで持たせる。

1本、2本であればいろいろ方法は考えられますが、多数の歯がない事もあります。
どこまで持つかわからなくても、「せめて乳歯が残っていてくれたら」と思った事もあります。

「どうせ抜けるから」と思わずに乳歯も大切にしてください。

2008年03月06日

ゴールデンルーラー

ゴールデンルーラーを購入しました。
080306.jpg
これこれ。

え?何?

ゴールデンルーラーは、黄金比を測るための道具です。
黄金比@wikipedia

何に使うかと言うと、審美的な歯科治療のために、比率を測るんですね。
先日のニューロマスキュラーの講習会で、教えていただきました。

ゴールデンルーラーについては→東京歯科産業・ゴールデンルーラーをご参照下さい。

2008年03月04日

ホワイトニングコーディネーター認定

12月にスタッフ2名が受講・受験したホワイトニングコーディネーター。ようやく認定証と
DSC02609.jpg

このかわいいバッジが
JAED.gif

届きました。

ホワイトニングコーディネーターになった2名が、旭川・林歯科のホワイトニングをリードし、患者さんたちのご相談にお応えしています。

ホワイトニングについて知りたい!
と思ったら、林歯科のホワイトニングコーディネーターにご相談下さい。


2008年02月27日

根の治療、痛いですか?

歯の治療は「痛い」と多くの方が思っています。
麻酔は進化していまし、痛みを少なくする工夫もしていますが、今でも全く何も感じないで治療を受ける事は難しいでしょう。

歯の治療で痛みが強いのは、外科処置と根の治療です。
特に、歯髄炎を起こしている場合は麻酔が効きにくく、神経をとるまでに辛い思いをすることもあります。
更に、根の治療が終わってお薬を詰めるのも、なかなか辛いものです。

旭川市・林歯科医院では、根の治療に100%ガッターパッチャを使用しています。熱で軟化させたこの材料に圧力をかけて根の先まで閉鎖します。

充填後にレントゲンで届いているかどうかを確認し、足りないときはやり直しをします。
このとき、圧力が根の先にかかって辛い事がありますが、これは、我慢していただかないと、何年か先に根の先に病巣を作ってしまう原因になります。
余り辛いときには麻酔をして行う事もあります。
また、1週間〜10日、鈍い痛みが続く事もあります。

けれど、痛くないように、手控えた治療をして、何年も先に歯茎が腫れてくる原因を作るのは避けたいと思っています。

DSC02585.jpg
写真は、やりなおした二回目の充填(左)と最初の充填(右)です。

DSC02588-2.jpg(画像をクリックして拡大できます)
拡大してみると、根の先の側枝と呼ばれる細い管(黄色の矢印)にも薬が詰まっているのが見えます。
少し過剰に見えますが、シリコンなどの入っていない100%ガッターパッチャの生体親和性は高いため、ほとんど問題にはなりません。

ここまで詰めると、安心です。

歯の治療は、できるだけ痛くないようにすることが望ましいのですが、全く痛くないようにすることは現時点では不可能です。
また、よい治療をするときに痛みを伴う事があるのは、ご理解いただきたいところです。
我慢ができない場合、不安な場合にはお申し出下さい。麻酔をして行いましょう。

2008年01月29日

難抜歯

難しい抜歯というものがあります。
あまり難しいときは、旭川市林歯科医院では、大きな病院の口腔外科に依頼をしています。
局所の条件で難しいということもあれば、全身状態が原因で難しいということもあります。
けれども、埋伏の親知らずであっても多くのケースは、林歯科で行っています。

今日は、米田先生が担当していた患者さんの親知らずの抜歯でしたが、根が先端で湾曲しているために抜けなくなってしまい、途中で院長が交代しました。頭の部分を少しずつ落として、湾曲のカーブにそって歯を回転させながら抜いていきます。

このようなケースは、研修医の先生にも見学してもらっています。
DSC02489.jpg

DSC02490.jpg

終了後は、三人でディスカッション。
一つ一つの症例から、多くのものを学ぶことができるはずです。

2008年01月24日

このごろ顎が痛い患者さん、多くない?

「このごろ顎が痛い患者さん、多くない?」「やっぱり?私もそう思ってた」
そんな会話をしたのが、昨日です。

何年か前から、院長が噛み合わせが全身に与える影響について勉強を始め、去年の春に出かけた講習で、林歯科の診療は「噛み合わせに重点を置く治療」に向けて、しっかり舵をとりなおしました。患者さんの診査の際にも、今まで以上に噛み合わせ、顎の動き、姿勢、様々な不調の有無を確認するようになりました。
噛み合わせの意義についてお話をする機会も増えてきました。
院内にも、様々な資料をそろえてご覧いただけるようにしています。

もちろん、このブログでも、歯並び、噛み合わせ、顎の動き、顎関節症と言ったお話をする機会が増えました。

すると、どういう訳か、「顎が痛い」という症状を訴えて来院される方が増えてきたような気がします。
それは、いつも通院されている方からのご紹介のこともあります。
ホームページをご覧になってということもあります。

もしかすると、今までなんだかわからない不調があり、どこに相談していいのかわからなかった方が、旭川市林歯科医院を見つけてくださったのかもしれません。

昨日は、随分遠くから、「近くではこういうことが相談できるところが無くて」と来院された方がいらっしゃいました。もしかすると、相談すれば答えていただける歯科医院がお近くにあっても、見つけられなかったのかもしれませんね。そう思うと、こうして情報を発信していることが、患者さんのお役に立てる方法の一つであると改めて思われます。

今年は、年始から体調が優れず、blogが休みがちになっていたのですが、なんとか頑張って続けていこう!という気持ちになりました。

2007年08月30日

小さくてもできる!

今日の検診は、4歳のお兄ちゃんに2歳前の弟の兄弟。

普通、2歳前のお子さんは、お母さんの膝の上で検診、歯ブラシ指導、フッ素を行なっていますが、なんと、お兄ちゃんがやっているのを見ていた弟くん、ちゃんと歯医者の椅子に一人で座る事ができました!

まだ、上手にうがいができないのに、歯垢の染め出し、歯ブラシ指導、フッ素塗布を全部上手に。すごい!

最近のお子さんは、三歳を過ぎてもなかなか一人で歯科の椅子に座れない事が多いのですが、例外はいるものです。大物の予感。

2007年08月17日

コラーゲン使用人工骨

コラーゲン使用人工骨ボーンジェクトBONE JECT(株式会社高研)
これです。
DSC01187.jpg

どんな時に使うかと言うと、

DSC01181.jpg
今日は↑の黒く映っている骨のないところに、埋めました。

と、簡単に言っていますが、歯茎をいったん剥離して中をきれいにして人工骨を入れてまた縫合するという手術です。笑気鎮静法を行ないながら、実施しました。
DSC01182.jpg

明日は消毒の予定です。

2007年08月10日

根の治療から2年経過

平成17年に根の治療を行なった患者さんのレントゲンです。

before.jpg

根の周りが、真っ暗です。
大きな病巣がありました。

なかなか痛みが取れず、根の中にガッターパッチャーというものを詰めた後、外科的に嚢胞を頬側から取り、土台をつける時に根のひび割れをスーパーボンドと言う接着剤のようなもので閉鎖して、やっと冠を被せました。

抜いた方がいいのでは? 最初の診断が甘かったのでは?
治療を開始してから、このような経過を辿ると、何度も自問自答します。
それでもなんとか残そうと、患者さんと二人三脚でがんばります。


それから、二年半。
先日、他のところがしみると言う事で来院され、全体のレントゲンをとりました。

気になっていたあの歯は大丈夫でしょうか?

after.jpg

根の形が凸凹になり、根の内側に少し黒い像がありますが、歯の周りの真っ暗だったところに骨が出来、なんとか残っていてくれました。
あの時、抜かなくて、よかった!

2007年08月09日

訪問診療の道は一日にしてならず

旭川市・林歯科が訪問診療に取組むようになって、もう8年が過ぎました。

一人一人の患者さんの体の状態、心の状態に沿うような治療を心がけています。
その方の状態によって、出来る事、できない事があり、治療のゴールも異なってきますが、できるだけ、診療室で行なうのと同じ治療をベストと考えています。

林歯科に研修に見える若い歯科医師の先生にも、必ず訪問診療の見学を行なってもらっています。
少しずつ、院長の監督下で診療にも取組むのですが、診療室で出来るようになっていることであっても、訪問診療先でその実力を発揮するのは難しい事です。

写真は、訪問診療先で、スタッフ二名と診療準備に取組む研修医のK先生。
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2007年08月08日

歯並びは、気になるけれど…


歯並び:受診は3割
毎日新聞から
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/medical/news/20070807ddm013100077000c.html

 日本臨床矯正歯科医会は、8月8日の「歯並びの日」に合わせ、10〜50代の男女1000人を対象に、歯並びに関する意識調査を実施した。回答者の約6割が「自分の歯並びを気にしたことがある」と答えた一方、歯科医に相談したことがある人は全体の約3割しかいなかった。

 調査は、今年7月下旬にインターネットで実施。男性500人、女性500人が回答し、歯並びを気にしたことがある人は62・3%いた。歯並びの悪さは、虫歯や歯周病、顎(がく)関節症を起こしやすく、食べ物をくだいて唾液(だえき)と混ぜる機能が落ち、胃などに負担をかけることもあるという。

 一方、歯科医で歯並びについて相談した経験がある人は27%で、矯正治療を受けたことがある人は9・9%だった。同医会は「矯正治療には『高額で、容姿に影響する』とのイメージが根強いようだ。目立ちにくい器具が開発されたり、保険が利くケースもあり、気になる人は専門家に相談してほしい」と話している。

同様の記事が北海道新聞にも掲載されていました。
「歯並びを気にした事がある人は6割以上、でも相談は3割以下、治療を受けた人は1割」
ちょっと、寂しいデータでした。

そこで、早速、
kyouseityousa.gif

こんなものを待合室用に用意しました。
どうぞ、歯並びがちょっと気になるけど…と言う方、ご相談ください。

2007年08月03日

ナソヘキサの活用

今日の午前中の患者さんのナソヘキサの解析結果です。

DSC00872.jpg<DSC00872_1.jpg

ナソヘキサはGC社の三次元顎運動解析装置です。
図のように三次元的に運動の状態を見る事も可能です。
大変優れた装置と言ってよいでしょう。

旭川市林歯科医院では、顎関節症など噛み合せのトラブルがあって治療中の患者さんの治療経過を見るために活用しています。

2007年06月11日

幸せのおおあくび

あくびが思い切り出来る幸せ。
そんな事を感じた事がありますか?

今日、来院された患者さんから「あくびをかみ殺さなくてよくなりました!」というご報告を受けました。
「りんごを噛み切れるようになったんですよ」と。

この方は、奥歯の部分的な欠損のため、段々かみ合わせが低くなり下顎が奥にずれてしまい、顎関節症の症状が出ていた方です。
大きなアクビをすると痛みが出るので、アクビが出そうになると、歯を食いしばってかみ殺していたそうです。

どんな治療をしたかと言うと、夜寝る時に、かみ合わせを良い位置に誘導するプレートを使用してもらっています。これは、保険診療の対象になる「スプリント」というものです。
それだけで、随分楽になったと言うご報告をいただき、私たちも良かった!と感動しています。

今日、グラビコーダーと言う機械で、からだの揺れを見てみると、プレートをしている時の方が体が安定し、揺れが少なくなっている事が確認されました。

070611.jpg

現在、旭川市・林歯科医院では、院長がこれまで学んで来た事を生かして、かみ合わせの治療に積極的に取組んでいます。
かみ合わせのずれを放置する事で、様々な全身のトラブルが起こる事が知られています。
もちろん、かみ合わせを治す事で、全身トラブルが全て解決するとは限りませんが、私たちは、少しでも患者さんのQOLを向上させる医療を目指して、これからも取組んで行きたいと考えています。

顎が痛くないように、あくびをかみ殺す、そんな事が解消するだけでも、小さな幸せがあるのですから。

2007年06月08日

炭酸ガスレーザのデモンストレーション

北日本レーザー歯学研究会でお話を聞いたパナソニックの炭酸ガスレーザのデモ機がやってきました。炭酸ガスレーザメス Mobile(モバイル) Laser(レーザ) C05(C05) Σ(シグマ)です。
なんと、充電式でコードレス!すごい。

パナソニックデンタルの会社の方が、昼休みに説明をしてくださり、そのまま診療終了まで症例に合わせた使用方法のご説明をいただきました。
長時間のデモンストレーション、ありがとうございました。

今日、知覚過敏の患者さんに使用したところ、一回で痛みが無くなり、感動してしまいました。
うーん、でも、高価なんですよね。

これから約10日間、デモ機の貸し出しを受けますので、いろいろ確かめてみたいと思います。

2007年03月28日

新しいホワイトニング剤の導入 第二弾(2)

さて、今日はホワイトニングを始めて2日目です。

トレーを入れてあふれた薬品を拭き取ろうとすると、「う、しみる」。
昨日、トレーで傷つけたところがあるようで、歯ぐきに痛みが…。

拭き取りが終わってしばらくするとおさまりましたが、なるほど、こういうトラブルもあるのですね。

今回、お薬が漏れにくいようにトレーの縁を少し歯ぐきの上まで伸ばしたのですが、短くした方が楽かもしれません。このへんは調べながらやっていこうと思います。

PICT0248.jpg

ちょっと白くなっているんですけど、写真で分かるかなあ。
シェードガイドは、B1 A2 A3.5です。

ちなみにこっちは、始める前。
PICT0225.jpg

どうでしょう?

2007年03月23日

新しいホワイトニング剤の導入 第一弾(2)

今日は、新しいホワイトニング剤を導入した患者さんの1週間後の受診でした。

受付のスタッフは、「白くなっていてびっくりした」と。本人は「下の歯が黄色く感じる」と。

術前と、術後(術前に重ねて 1週間後を白枠内に表示)の写真です。
white_before2.jpg white_after2.jpg

色調のガイドと重ねると
white_before.jpg white_after.jpg

左が術前、右が術後です。
変化がお分かりいただけるでしょうか?


2007年03月22日

親知らずが埋まっているときのトラブル

先日、7番目の歯が大きな虫歯で抜歯になり、その後ろに埋まっていた親知らず=8番目の歯を変わりに埋める「再植」という治療のご紹介をしました。→clickできるだけ、自分の歯で

そうすると、「親知らずは埋まっていても抜かない方がいいのでは?」と思われる方も多いかもしれません。

残念ながら、先日のケースは、親知らずの位置などがラッキーだったケースです。
むしろ、次の写真のようなトラブルが起こる事の方が多いのが現実です。

070322.jpg

親知らずが横向きに生えて来て、前の歯にぶつかったところで、ストップ。
少し歯ぐきの上に出た状態です。
すると、親知らずと手前の歯の間に清掃できない部分ができてしまい、前の歯の虫歯が進行。

070322-2.jpg

虫歯で穴があいたところに、親知らずが食い込んでますます清掃できない状態で虫歯が大きくなり、神経まで届いてしまっています。強い痛みが出ていました。
この場合は、手前の歯の神経の処置をして親知らずは抜歯しました。

親知らずが生えて来てちゃんと咬んでいる人、埋まっていてもトラブルの無い人もいますが、このような横向きに埋まっていてちょっと顔を出している場合は、様々なトラブルが起こります。トラブルが起こりそうな場合は、早めの抜歯をお薦めする事も多いのです。

2007年03月20日

できるだけ、自分の歯で

一番奥の歯が、大きな虫歯でもう残せない。抜かないといけない。
その後ろに、親知らずが横向きに埋まっている。
こんなことがあります。

070320-2.jpg

こんな感じですね。

さあ、どうしましょう?
手前の歯は抜歯予定。
もしかして、、後ろの親知らずをなんとかこの歯の代わりに使えないか?

と言う訳で、まず手前の歯を抜いて、つぎに後ろの歯を抜歯します。
普通、こういう埋まった歯は、いくつかに分割しなければ抜けませんが、幸い手前の歯がないので、なんとかそのまま抜く事ができました。

そして、手前の歯を抜いたところに、親知らずを埋めて、しばらく固定します。
070320-1.jpg

もちろん、うまくいかない事もあるのですが、できるだけ自分の歯を長く使って頂くための治療です。

この治療は、保健診療で行なう事が出来ます。
ただし、様々な条件が整っているときにしかできません。

2006年11月29日

ソフトデンチャー

新しい入れ歯の治療法を導入しました。これです。

PICT2111.jpg

ソフトデンチャー

見た目は今までの入れ歯と変わるところはありません。
外側は今まで通り硬い樹脂で、内側の歯ぐきにあたる部分に弾性のある柔らかい樹脂を使っています。
PICT2109.jpg PICT2110.jpg

保険は使えませんが、今までの入れ歯に比べ装着感が良いのが大きな長所です。

昨日セットした方は、上下の総義歯でしたが、特に上のフィットがすばらしく外れなくなってしまったほどです。
もちろん、着脱の方法を十分練習して頂きました。
「全く痛いところがない」「柔らかくてフィットした感じ」「吸い付くようで外れない」
こんなご感想を頂きました。

これから使用して頂いて、感想を聞いて行きたいと思います。
楽しみです。

もし、ソフトデンチャーについてお知りになりたい方は、担当医にご相談ください。

2006年11月21日

プチ矯正始めましょう(A-2)

前歯の間に、一カ所だけ隙間のある人がいます。

よくあるのは、ちょうど上の前歯のちょうど真ん中に少しスペースが空いている状態です。
他の部分に問題がなければ、旭川・林歯科医院では「プチ矯正」の対象になります。

A-2.gif

まず、歯の間が閉じない原因がないか調べます。
歯ぐきに唇から長いスジ(上唇小帯といいます)が伸びていないか、歯の間に過剰な歯が埋まっていないかなどを調べて、原因があればその治療を行ないます。
これは、多くの場合、保険診療で行なう事が出来ます。

治療は多くの場合、歯の表面に透明のブラケットと言われる装置を付けて行ないます。

旭川・林歯科では、A-2のようなパターンの歯並びの方を『矯正治療費5万円コース=検査・診断・装置料込み、調節料別途来院の都度3〜5千円 (+消費税)』で行なっております。期間は歯を動かすのに4〜8か月程度、その後後戻りを防ぐ装置をご利用いただきます。

まずは『プチ矯正』の対象となるかどうか、ご相談ください。
ご予約のお電話は 0166-57-6655 旭川・林歯科医院受付までどうぞ。

2006年11月16日

プチ矯正始めましょう(A-1)

1本だけ歯並びからこぼれてしまった歯を治せば、ぐっと歯並びがきれいになる。そんな方がいらっしゃいます。

林歯科医院のちょっとだけ歯並びを治す『プチ矯正』パターンA-1は、1〜2本の歯並びを整えるものです。
条件は、他の歯との重なりがほとんどないこと。
同じように見えても、他の歯と重なって動かすスペースの無い方は、本格矯正となります。

図式化すると、こんな感じです。
A-1.gif

ごらんのように、A-1はその歯だけの移動ですが、一見同じように1本だけずれているように見えても他の歯と重なっている場合は、全ての歯を移動しなければきれいに並ばないのです。

旭川・林歯科では、A-1のようなパターンの歯並びの方を『矯正治療費5万円コース=検査・診断・装置料込み、調節料別途来院の都度3〜5千円 (+消費税)』で行なっております。期間は歯を動かすのに4〜8か月程度、その後後戻りを防ぐ装置をご利用いただきます。

まずは『プチ矯正』の対象となるかどうか、ご相談ください。
ご予約のお電話は 0166-57-6655 旭川・林歯科医院受付までどうぞ。

2006年08月20日

歯医者ってこう思われているんですね

ITmedia オルタナティブ・ブログといういろんな人のblogを集めたようなサイトの更新情報をRSSリーダーでときどき読んでいます。自分に関係ない業界の事が多いのですが、新しい技術の話、転職関係の苦労など、面白い話題が満載です。

昨日たまたまみると「やったるで 中国」に、「歯医者を思う」というエントリーがアップされていました。

blogを書いている渡部弘毅さんは、忙しい仕事の合間を縫って歯科に通院中ですが、「どうして一度に治してくれないのだろう?」という疑問を抱いていらっしゃるようです。

そしていつも、なぜ1回で全ての処置をしないのだろうと思います。 本日も1箇所虫歯の治療をして実質5分程度の時間でした。前回は3週間ほど前で、別の箇所の虫歯治療でやはり5分もかかっていません。「次は奥歯の歯石をとりましょう。」と言われました。おそらくそれも5分程度の時間ではないかと思います。

私が思うには
1)一回にたくさん治す事で、かみ合わせが崩れる事を恐れ、少しずつ経過をみながら治している
2)非常に混んでいる歯科医院で一回の予約時間がほんの少ししか取れない
3)保険診療のため、一回にたくさん治すと診査でチェックをされる可能性がある
こんなところが原因ではないでしょうか。

3)は少し解りにくいと思いますが、簡単に言うと「一回の治療内容が普通より多すぎると、やっていないことを保険請求しているのではないかと疑われる可能性がある」ということです。一回にたくさん治療を行なうと、一か月の一人当たり平均の保険請求点数が高くなってしまうため、上記のようなチェックの対象となる場合があります。

又、通常一回では行ない得ないとされている治療もあります。
たとえば、渡部さんが次回受ける歯石とりですが、これを一回で全部の歯に行なうのは通常難しいとされています。このへん、なぜ?と聞かれても答えにくいところですが。

というわけで、保険診療の範囲でつぎのような歯科医院を運営する事は難しいのです。
もちろん、全て保険外診療で行なうのであれば、問題ないでしょう。

忙しいサラリーマン向けに、「1回で全ての治療を済ませます!!」というキャッチフレーズの歯医者が登場したら繁盛するのではないかと思ったりしています。

2006年06月02日

親知らずが痛い!

林歯科のホームページを検索していらっしゃる方に、意外と多いのが「親知らず」という検索ワードです。

親知らずが急に痛くなったらのページがヒットしているようです。

  親知らずが痛い!
  どうしてだろう?
  治療をしないといけないのかしら?
  やっぱり抜くのかな?
  親知らずを抜くのって大変だって聞いたけど…

そんなみなさんの心配が、検索ワードに込められているようです。
旭川・林歯科のQ&Aコーナーがそんなお困りの方のお役に立てれば何よりです。

さて、林歯科のスタッフ2名も、現在親知らずに悩んでいます。
一人は、生えそうになっている親知らずをぬくべきかどうか。
もう一人は、痛くなった親知らずのレントゲンをとったら、横向きに半分埋まった親知らずが、隣の歯に虫歯を作っていました。これもよくある事です。

二人とも、できれば抜きたくないなあという様子。
さて、どうなるでしょう。

2006年04月14日

クリアライナー:新しい歯の矯正方法

歯並びに凸凹のある「叢生」と言われる状態の方の歯並びの治療は、歯にブラケットと言われる装置を付けるものが、今でも主流です。

最近、軽い凸凹の方には透明の弾力のあるトレーを使って行なう矯正方法も普及してきました。呼び方には色々ありますが、有名なのは「インビザライン」と言われるものです。旭川市・林歯科医院では「クリアライナー」というものを使っています。

060414-2.jpg

全ての方にお勧めしている訳では有りませんが、歯並びの状態によってはなかなかいい治療法だと思います。装置の見た目を気にしないですむので、精神的な負担が少ないようです。

10日一回、新しいトレーに取り替えて、少しずつ歯を動かして行きます。
STEP1-1 1-2 1-3とすすんで、次はSTEP2-1という感じです。

関心がおありの方は、ご予約のうえ、矯正相談をお受けください。
但し、歯並びの状態によっては、この治療法では治せない場合がある事を、ご承知お聞きださい。

ご予約は、0166-57-6655 旭川市・林歯科医院までお電話で、
または 予約用メールで、ご連絡ください

2006年04月07日

膨大な事務処理というか、カルテチェック

4月の保険改訂で、様々な文書の整備が義務づけられました。

私たち、林歯科医院でも、スタッフ一同、事務処理の方法が解らずてんやわんやの毎日です。おそらくどこの歯科医院でも似たような状況が展開されているのではないかと思います。

4月3日、今回の改定後の最初の平日。診療終了後に、院長が一人でカルテのチェックをしたところ、2時間かかりました。そこで、私が小児歯科の診療を終えてから、当日のカルテ記載、配布文書に不備がないかのチェックを行なう事にしました。

毎日の業務が不慣れな事の連続で、なかなか大変です。
「これでいいのだろうか」との不安も心から離れません。

それでも、保健医療機関として認定されているからには義務としてこれを行なわない訳にはまいりません。

2006年03月27日

月曜日の急患

どこの歯科医院でも、休日の後は急患が多いのではないかと思います。
日曜診療をしている旭川・林歯科医院でも、月曜日には急患の方が多くなります。

今日も、いろいろな事でお困りの方が来院されました。一人一人の方のお困りの事を、できるだけ早く解消して差し上げたいと、スタッフ一同頑張っています。が、どうしても予約のキャパシティを超えて急患をお受けすると、全体の診療時間がずれていってしまいます。
本当に申し訳ない事です。

今日の診療は、実はまだ終わっておりません。もう少し!で最後の方の治療が終わります。お待たせした皆様に、ごめんなさい。残業してくれているスタッフの皆に、ありがとう!

2006年03月09日

虫歯は何色?

患者さんはたいてい「虫歯は黒い」と思っておいでです。

実は、最初に虫歯ができ始めるとき、むしろチョークのような白い色に変わります。
健康な歯は透明感のある乳白色ですが、歯の表面が溶け始めると「白濁」といわれる透明感の無い白に変わってきます。

子供の治療に付き添っていらした方に「ここの白いところに気をつけてくださいね」とお話しすると、「え?これが虫歯?」というような顔をされることがあります。

この、色が変わったかなというくらいのときに、生活習慣の改善ができて、フッ素等を利用しながら再石灰化を促進できれば、なんとか虫歯をストップし、もう一度透明感の有る歯を取り戻すことができる場合も有るのです。

今日、衛生士さんと一緒に前歯の歯茎との境目の磨き方を練習して行ったあなた。
あなたの虫歯がストップしますように!
旭川・林歯科のスタッフは皆で楽しみにしていますよ。

2006年03月07日

思春期の虫歯って…

思春期の子供たちは、忙しい。
学校はもちろん、部活が有る。塾もある。定期テストもある。友達と遊ぶ予定もある。

小学校までは、お母さんに連れられて3ヶ月に一回検診に来てくれた子も、そうそう歯医者にばかり通う訳にはいかないのよね。部活の朝練に間に合うように朝早くでないといけない、夜は塾から戻って予習復習夜食を済ませておやすみなさい。
わかっている、わかっているよ。

中学生から、大人になって自己管理の意識を持つまでの間に、虫歯や歯周病を持つようになる子供たちの多いこと。親や歯科医師が上から管理しようとしてどうなるものでもない。むしろ反発するばかりだろう。
どうすれば、今まさに健康で、とりたてて困ることのない彼らに、長期的な健康管理、生活習慣の維持の大切さを伝えることができるのか。

親がよい生活習慣を保っていれば大丈夫なんていえるような簡単なものではない。

小児の虫歯予防体制と、成人の歯周病予防体制との、ちょうど真ん中で、健康で、しかも健康に無関心な若者たち。

そして、あるとき、困ったことがあると、数年ぶりに歯科医院へやってくる。
わかっている。わかっているけど、ちょっと悲しい。

2005年11月05日

一般歯科での矯正治療

ID:shikakyouseiさんのブログ「歯科矯正勉強中」の中の一般歯科での矯正治療というエントリーの記事の中で
『一般歯科医の仕事をしている間は矯正の勉強や治療はしていない』
とのご発言を読んで思う事がありましたので、「矯正歯科治療を始めるときに」とは項を分けて記載します。

大学の歯科の部門は専門によって細かく別れており、自分の専門分野に対する研鑽を積む事になります。それぞれの部門が、その専門性について自負することがあるのは、もちろんです。

さて、ここに一人の人がいるとして、その口の中は、それぞれの細かな専門分野に別れて存在しているのでしょうか?口腔は、様々な形態と機能を持ちながら、一つの器官として存在しているのではないかと私は思います。

私は、大学を出た後、小児歯科の講座に3年残った後、院長と一緒に林歯科医院を開業し、それからも小児歯科を専門にしてきました。小児歯科は、最初の乳歯が生え始めてから永久歯の歯並びが完成するまでの歯に関する事、予防、虫歯治療、噛み合わせの誘導、外傷の処置、その他外科的な治療も含めて担当する歯科の一診療形態です。

私は、大学病院を出て、開業医として臨床に携わるようになってから、一つの専門分野にとらわれて診療する危うさを感じるようになりました。一人の人の口の中を診る時、口の中だけではなくその全身状態、精神状態にも思いを馳せ、その人にとって最適な治療のゴールはどこにあるのかを、その人とともに考えることが重要だと思うのです。

一般歯科で矯正治療を行なうメリットとしては、一人の人の治療について、どこまで矯正を行なうかを考える事ができるところがあると思います。特に成人の方の矯正治療では、多くの方がなんらかの歯科治療を受けていらっしゃいますので、その治療内容に応じてゴールを設定し、矯正治療と一般歯科治療のコンビネーションをとって負担が少ない治療を行なう事が可能です。

常に、一般の歯科治療を行なうときにも専門医としての視点を持ち、専門的な治療を行なうときにも一般歯科のアプローチを念頭に置くということが、「矯正歯科を勉強して一般歯科を開業している歯科医師」である院長の診療姿勢です。

『一般歯科医の仕事をしている間は矯正の勉強や治療はしていない』
という言葉の中には、一般歯科の治療をしているときは、矯正の事は考えていないというような気持ちが見受けられるような気がして、少し残念に思いました。

矯正歯科治療を始めるときに

多くの人は、矯正治療を一度しか受けません。かかりつけの「矯正歯科」がある人はまずいません。せいぜい、家族がかかっていたとか、友人が治療していたとか、その程度の関わり合いでしょう。

矯正歯科を選ぶときには、きっと皆さん、電話帳を見たり、人の話を聞いたり、インターネットを検索したりしたいろいろ調べて悩まれると思います。

今日拝見したブログでは、大学勤務医の先生が、矯正治療について「一般歯科の矯正VS矯正専門医VS大学」と言うテーマで比較見当をされていましたので、悩んでいる方はご一読をお薦めします。

さて、林歯科医院の場合は、この先生が「一般歯科での矯正治療」というエントリーで書いていらっしゃる「1、もともと矯正歯科で勉強した院長」という項目に該当します。

この先生は

さて、もう一つ
1、もともと矯正歯科で勉強してきた院長
これについては、何もいいません。
矯正治療がしっかり身についているのであれば
私より経験が多いはずですから。
ただ、一般歯科医の仕事をしている間は
矯正の勉強や治療はしていないということに
なるとは思いますけど。

と評していらっしゃいます。

『一般歯科医の仕事をしている間は矯正の勉強や治療はしていない』というご発言には少し思うところがあるで、もう一つ別のエントリーに書きたいと思います。
続く

2005年09月04日

一本だけ前歯が出ている時の矯正

あるサイトで、一本だけ前歯が出ているので部分矯正を考えているという方がいて少し考えてしまいました。

一本だけ歯の位置がずれていると、普通の方はその歯だけを動かせば噛み合わせがきれいになると思うようです。また、実際、そのような部分的な矯正が可能な歯並びの方も「時には」いらっしゃいます。

けれども、多くの場合は歯の生える場所が足りなくて、その一本の歯が歯並びから、おしくらまんじゅうに押された子供のように、押し出されてしまっているのです。この場合、押し出された一本の歯をいくら動かそうとしても、歯並びの中には入れてもらえません。周りの歯を動かして、一本の歯を中にいれる場所ができて、初めてその歯を動かすことができます。

そのために、親不知や、他の歯を抜かなければ十分な場所が無い場合もあります。上の歯を動かすと下の歯との噛み合わせが悪くなりますので、上下同時に矯正する必要も出てきます。

一本の歯が良い位置にならぶためには、他の歯の位置も変わらなければならないケースの方が多いのですが、なかなかこの事を説明しても分かっていただけない場合があります。模型や治療の写真等を用いてご説明するのですが、その方としては、『他の歯はきちんと咬んでいるのだから動かす必要はない』という気持ちからなかなか離れられないようです。

十分理解していただける説明をするのは、難しいものです。

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